2007年08月02日

Memories Off #5encore 麻尋シナリオ感想

私は、仙堂麻尋が嫌いだ。嫌いである。嫌いです。
ということを理解した上で以下の感想をお読みください。
当然ネタバレとなっておりますので、未プレイの方は注意してくださいね。
ちなみに、ものすごく長いので全部読んでくれる人はたぶん居ないと思います(ぇ


私はこのシナリオを読んでて面白いとは思いませんでした。
みんなと本当の同士になりたいという気持ちは分かる。
けどそれって何かおかしくないですか?
CUM研のみんなは既に麻尋のことは同士だと思っているわけで、
勝手に麻尋が仲間はずれにされてると思い込んでいるだけだよね?
力不足なりに何とか認められようとして頑張りつつも空回りしてしまっている
というのは分かるんだが、正直ウザイ。
何もしなくても、CUM研のみんなは「麻尋に出来ること」を探してくれるわけだし、
与えられた仕事を完璧にこなしてこそ、認められるのではないでしょうか?
助監督などに立候補するのはそれからでも遅く無いと思います。
見境なしに立候補されても、「何出しゃばってるの?」と思ってしまいます。
挙句の果てに却下すると逆切れ→正論に何も言い返せない。
「いいよ」と言うと「私なんかでいいの?」ですよ?
適当に立候補したのが丸分かりな言動じゃないか!
CUM研のみんなが麻尋に対して寛大な心を持っているから良いものの、
こういうことをしたら普通は嫌われるよ?
いくら同士と言っても私ならキレると思います。
焦らなくても機会はいくらでもあるんだし、もう少し考えて行動して欲しいものです。

同じような場面で、ガンマイクを使うシーンと助監督の仕事を体験するシーン。
いくらガンマイクが重いからって、真剣に取り組まないとか最低!
せっかく支えやすい方法を教えてもらったのに「恥ずかしい」とか言って渋るし……。
何様なのあんた?まじめにやらないなら帰ってくれないかな?
何回もリテイクするハメになるし邪魔なだけなんだけど!
映画撮影はそんなに甘いもんじゃないんだよ!

カチンコを打つという単純なことさえ何度もやり直すとかバカじゃないのかと!
「あっ!」とか「しまった!」じゃ許されないことだってあるんですよ?
本当に何回言えば分かるのかなぁ?
もっと気を引き締めて取り組んでくれないと困るんですけど。
何なんですか「やったー!」って?
二十歳にもなってカチンコ打てたぐらいで大げさすぎなんですけど。
カメラ回したら無言、基本も出来ないようじゃ必要ないです!

私ならこれぐらいは言いたいですね。CUM研のみんなは優しすぎる。
何か「ケンカしたい」とか言ってるんで、もっと言ってやればいいのにね。
そしたらきっと、逆切れ→一人で凹む→信に励まされて立ち直る→謝罪→仲直り
となるんだからさ……。


麻尋には「話し合う」という、人とのコミュニケーションで一番大切なことが
足りていないと思います。
言葉って、コミュニケーションのために存在するんだよね?
自分の気持ちは自分から言わないと分からないと思うんだ。
何も言わなくても通じ合える仲っていうのもあるけど、
それはすごく長い間一緒に居たからこそ出来ることなんじゃないかな?
春人と香月や修司なら言葉にしなくてもある程度は伝わるでしょうけど、
まだ知り合って間もない麻尋がそれを求めるのは間違ってると思う。

ましてや、言葉にするのが怖いと言って逃げていたのでは、
ますます自分の気持ちなんて伝わりませんよ。
雄介は言ったはずだろ?「立ち向かっていかなきゃ何も変わらない」って。
なのに麻尋はその言葉を「よくそんな無責任なこと言えるね」と言って
切り捨てたわけです。
この時点(前作)で「ああ、このキャラはダメだな」と思いました。
雄介の言葉は本当に『無責任』だったのか?
この言葉が麻尋の全てを物語っているだけに、
雄介が軽がるしく言ったとは考えられません。
恐らく、全責任を持ってこの言葉を言ったんだと思います。
そして結局麻尋が立ち向かっていかなかったがために、
雄介はその責任を取ることになってしまったわけです……。

こうした事件があったにもかかわらず、麻尋は何一つ成長していません。
#5本編でようやく少しは立ち向かう勇気を持ったかな?と思ったのに、
encoreでも同じように逃げてばかりでみんなに迷惑をかけるってどうなの?
一人で勘違いして逆切れして一人で凹まれても、こっちは何が何だか分かりません。
あのね、素直になれないキャラにしても、限度ってものがあると思うんだ。
あんな態度は相手からしたら凄く迷惑です。
言いたいことはハッキリ言って、謝罪すべきときはキチンと謝る。
それが出来ないようでは本当の同士になりたいなどと言う資格はありません。


さて、ここまででかなり言いたいことは書いたのですが、
最後にもう一つ重大な事件がありましたよね。
そう、春人の骨折です。
この事件、一歩間違えれば春人は死んでいたかもしれません。
運よく溝に足を落としたから良かったものの、
もしそのまま変な方向に倒れこんで首の骨でも折ったらアウトですよ?
これって雄介の転落事故と状況は違うにしても良く似ていると思いませんか?
これで春人が死んでいたら麻尋はどういう態度を取ったのでしょうか?
上の方に「あっ!」とか「しまった!」じゃ許されないことだってある
と書きましたが、この事件がまさにそれです。
過ちはやり直せない現実です。そのことをもっと自覚して欲しいですね。
雄介の事件があったのだから尚更ね……。

えっと、ここで言いたいのはそれだけではないのです。
この事件と関連して言いたいこと、それは秋名のことです。
この事件で秋名は精神的にものすごく辛い思いをしました。
自分が走ることが出来ないと言ったばかりに、
春人が骨折する事件を招いてしまったという責任を感じてしまったのですから。
麻尋編のみのエピソードなので、このときの秋名の感情は詳しく描かれませんが、
ようやく自分の居場所を見つけられそうだった秋名にとって、
この事件は大きな衝撃だったでしょう。
でもね、これって秋名は何も悪く無いんですよ。
まず自分の意見をきちんと言ったことを評価したい。
普通は「走れない」なんて単なる我侭に聞こえるかもしれませんが、
自分に出来ることと出来ないことをちゃんと理解した上での意見なので、
私はこのときの秋名を非難はしません。
もし運動オンチの秋名が機材をもって走ったら、
自分が転んでしまう確率の方が高かったわけですからね。
まさか麻尋が転ぶなんて誰も予想していなかったでしょう。
そう考えると秋名の判断は正しかったし、悪いのは麻尋だけ(は言い過ぎですが)
だと思うのです。

別に秋名は悪くないということだけを言いたいのではなくて、
ここで重要なのは秋名に対する麻尋の態度です。
彼女がどれだけのショックを受けたのかを麻尋は分かっていないんですよね。
明らかに様子のおかしい秋名に対して、麻尋は「自分と同じだ」としか思っていない。
それは違うだろうと!まだ仲間になったばかりの秋名と、
春人と恋人関係にまである麻尋とでは感じる責任の重さが全然違う。
まだ高校2年生で、どこにも居場所が無くて、ようやくという時にですよ?
相談相手もいないし、独りで一体どれだけ苦しんだと思ってるんだ!?
麻尋は過去にも雄介が居て、今は信やバイト仲間が居るさ。
けど今の秋名は孤独なんだよ?今、秋名を支えてくれる人はいないんですよ?
それなのに自分と同じ?笑わせるなよ!
自分がどれだけ恵まれた環境にいるか分かってるのか?
確かに麻尋も辛いとは思うよ?でも秋名と同じとは言わせない!
秋名のことを何も知らないくせに勝手に「自分と同じなんだ」などと
思ってんじゃねーよ!
そういう仲間意識で心理的自己防衛するのはやめて欲しいです。
散々同士だの何だのと言っておきながら、
結局は自分のことしか考えていないようではダメだと思います。
自分のことばかり考えて、周りを見ない人間は私は嫌いです。
麻尋は余計な責任を負わさせてしまった秋名にも謝るべきです。
そしてキチンと「話し合い」をするべきなのではないでしょうか?
秋名が全てを話すとは思いませんが、少しでも気持ちが楽になるはずです。

本来なら麻尋はみんなに土下座して謝って、
今回の撮影は辞退するぐらいの気持ちでいて欲しかったです。
みんな(春人のお母さんも含めて)優しくて良かったですね……。
これがあすかに怪我させてたら、あすかの母親はマジギレだっただろうなぁ。
というか、今回麻尋は何もしていないのに、何あすかの母親に許されてるの?
頑張ったのはあすかじゃん?「私……許されたのかな?」じゃねーよ!
あすかにちゃんとお礼言えよな、本当頼むぜ……。


まだ言い残したことがあるような気もしますが、
異常なほど長々と不満を綴ったので、この辺りで終わりにしておきます。
これはあくまでアンチ麻尋である私の意見なので、
麻尋スキーの方々は恐らく違う見方をするのでしょう。
私だって麻尋の辛さはちゃんと理解できるよ?
けど、だからと言ってここまで自己中心的な言動は許されない。
メモオフ史上でこれほどまでに嫌いになったキャラは麻尋だけです。
時折かわいく見せれば良いというモノでもないでしょう?
我侭デレとツンデレってちょっと違うと思いませんか?
私は麻尋のあれをツンデレとは言わないです。

何にしても、相手の気持ちを考えずに行動することが一番の問題だよね。
気配りが足りないって言うのかなぁ?
麻尋のプロフィールには「母性のような優しさを持つ」とありますし、
あすかのことで時々優しい一面も見せていますが、
それもこれもお前の所為だということを分かっているのかが疑問です。
雄介が生きていればもっと早く解決していた問題であり、
また、もっと麻尋が正直にあすかに謝罪して早めに誤解を解いていれば、
前作の段階であすかの問題は解決できたはずなのです。
この辺りについてはあすかシナリオの感想で語りましょう。

あれ?終わりにするはずがまた長々と書いちゃってるよ……。
ごめんなさい、これで本当に終わりにします。
それでは、ごきげんよう!

at 15:24│Comments(0)TrackBack(0) ゲーム感想(メモオフ全般) 

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