2007年06月16日

夢見師 考察 その2

H℃(エイチドシー)より好評発売中のPC版『夢見師』の暫定考察です。

正直なところあまり需要は無いのですが、一応最後まで頑張ろうと思います。
あと2回ほど続く予定ですよ!(苦笑)

では今回は『夢見師の人々』についての考察です。
当然ながら超ネタバレなので注意してね。
それではどうぞ→

まずは広宇の母親について(一部咲夜についても
考察と言うよりは推量ですけどね。
ボイスが咲ゆたかさんなのはどうしても笑ってしまうな!(どうでもいい

夢見の能力で広宇のことを忘れたことは2章で説明済みなので問題なし。
問題なのは、和泉が実は生きていることを伝えなかったこと。
死んだと聞かされていたけど、実は生きていて、今は咲夜と一緒に住んでいる。
これが3章で新たに分かったわけです。
死んだことにしていたのは和泉の願い。
広宇に夢見師のことや、母親に忘れられる悲しみを知って欲しくなかったから。
広宇を忘れた後は、邪ロリの知人の家で暮らすことになるが、
その知人という人物は、和泉と咲夜が二人で暮らしていることから、
既に亡くなっているようですね。邪ロリの知人だからもう年だったのでしょう。
ちなみに咲夜はその知人の娘(or孫)ではなく、もっと複雑な事情があります。

咲夜は両親が他界し、施設に預けられ、その後、親切な人に引き取られた。
しかし、その人は自分に都合の良い「良い子」が欲しかっただけであり、
躾けという名の行為(性的な意味を含む?)が繰り返し行われていた。
それを救ったのは広宇の父親である直人。
咲夜を引き取った人物と知り合いだった直人は、咲夜の異変に気付き、
どんな方法を使ったのかは知らないが、自分が咲夜を引き取り、
和泉のいる家へと預けた。
よって咲夜はまったくの部外者であり、
夢見師のことは和泉から聞いたから知っているだけということになります。
では何故咲夜に夢見師の力が覚醒したのかは、
過去編と関係がある(?)ので後ほど考察します。

さて、咲夜を和泉に預けた時点では、和泉はまだ直人のことを忘れていない
と考えるのが妥当です。でなければ咲夜を和泉に預けるというのは無理がある。
(邪ロリ経由なら可能かもしれないが……)
当初、直人は和泉に忘れられたので家を出て行ったと邪ロリは言ったが、
実際には和泉を治すために世界中を飛び回っているだけなので、
和泉は広宇の記憶を失っただけで、直人のことは忘れていない可能性もある。
しかし和泉が直人の話を一切しないことから、その可能性は低いかも?

まとめると、和泉は広宇の記憶を失った後、直人から(or邪ロリから)咲夜を託される。
これは確定ではないが、その後、和泉は直人のことも忘れてしまう。
(直人を命に係わる危機から救った)
以来、和泉は咲夜と同居しながら、夢見師としての使命を果たし続けている。
一方直人は、広宇には和泉を見捨てて家を出て行ったと偽り、
実際には和泉の記憶を戻す方法を探して旅をしているということになりますね。

和泉は咲夜エンドの最後に記憶が戻ったようですが、
この辺りの経緯はまったく説明されないので良く分かりません。
ともあれ、これで直人のことも思い出してくれているのなら、
直人も家に帰ってくるでしょうし、広宇は『幸せ』を得ることが出来るわけですね。


では次に広宇について、何故忘れたはずの記憶を思い出したのか?などを含めて
色々と考察してみましょう。
広宇が夢見師としての能力に目覚めたのは幼少期。
咲夜が溺れたのを助けた時ですね。
このときはまだ自分が夢見師であることを自覚していない時(半覚醒)なので、
咲夜を助けた結果、自分が夢見師であることも忘れてしまい、
咲夜のことも忘れてしまった。
しかし、実際には咲夜に関する記憶が完全に失われたわけではありません。
(あれは死に至るほどの事故じゃなかったと推測される)
現に、女の子を助けられなかったという記憶はトラウマとして残っている。
完全に忘れているのなら、助けられなかったという記憶すら忘れているはずなのです。
咲夜のことを思い出せたのは、目を覚まさない咲夜が、
過去の記憶の映像とリンクしたからなのでしょう。
完全に忘れていないのなら、何かの拍子に思い出すことがありますからね。
これは咲夜の場合にも当てはまりそうですが、
交通事故なら広宇は死んでいる可能性が高いので、
下記の考察の方が当てはまるかと思います。

さて、問題なのは夏子と奈緒の記憶をどうして思い出せたのか?です。
夏子と奈緒に関しては、確実に死に至る事件だったので、それを救ったとなると、
記憶は完全に失われてしまうことになります。
現に広宇には二人に関する想い出は何一つ残っていませんし、
時々デジャビュを感じることはあっても、明確には思い出せていません。
となると、思い出すことはほぼ100%不可能ということになります。
なのに最後には二人の記憶を思い出すことが出来た。
この理由を明らかにするには、先の考察1に書いた
「記憶は失われるのではなく、封印されているに過ぎない」
ということが前提となります。
失われていないのであれば、思い出す可能性は格段に上がります。
ほぼ100%不可能だと思われていたものが、
50%ぐらいにはなるのではないでしょうか?
失った記憶を戻すということは、無くなったものを思い出させるということ。
しかし封印された記憶を戻すということは、まだ在るものを思い出させるということ
だからです。この差はかなり大きいですよね?

ではどうやって思い出させるのかという話になりますが、
これは正直分かりません。
方法としては、ゆっくりと時間をかけていくしかないと思われます。
強烈な頭痛(拒絶反応)があるため、無理に思い出そうとすると危険ですしね。
これは私の考えですが、上記で時々デジャビュを感じることがあると書きましたが、
これを利用すると比較的思い出す可能性が高まるのではないでしょうか?
つまり広宇が体験したことをもう一度繰り返すというものです。
同じ場所にデートに行ったり、同じような会話をするなどですね。
荒治療なら、夏子が手首を切って自殺したかのように見せかけたり、
奈緒が飛び降り自殺をしたかのように見せかけるという方法が有効かもしれません。
実際、広宇が咲夜に関する記憶を思い出せたのも、
(偶然ですが)同じような状況を作り上げたからですしね。

物語の中では不思議な現象で(?)思い出すことが出来たので、
あまり考えても仕方ない気もしますが、一応こんな感じじゃないかなーと思います。
和泉が広宇のことを思い出せた経緯も語られていませんしね。
咲夜エンドの最後に唐突に和泉が家にいたのには驚いたよ。
思わずポカーンとなってしまって、感動することが出来なかった……。
そういえば、広宇の記憶を失うきっかけとなった出来事ってなんだったんだろう?
奈緒が父親を刺す事件と平行して起こった出来事なんだよなぁ。
できればその話を詳しく描いて欲しかったです……。

以上で終わりです。ここまで読んでくれてありがとう!
次は過去編の考察をする予定です。暇ならお付き合いください(苦笑)。

at 13:27│Comments(0)TrackBack(0) エロゲーレビュー(仮) 

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