2007年06月09日

夢見師 考察 その1

H℃(エイチドシー)より好評発売中のPC版『夢見師』の暫定考察です。

いろいろ考えてみたけど、これが正しいのかは良く分からない部分もあったりします。
しかし、もうこれ以上考えても仕方ないのでとっととアップしちゃいます。
あまり時間をかけるとどうでもよくなってくるしね(ぁ
というか、こんなことをやってるなんて本当に暇だなぁ私……(苦笑)。
今回は『その1』であり、実はまだ『その4』ぐらいまで続く予定だし(笑)。

えー、とりあえず今回は『夢見の能力』についてです。
当然ながら超ネタバレなので注意してね。
それではどうぞ→

まずは夢見師の能力について整理しておきましょう。

夢見師の未来予知は『未来を夢で体験する』ものであり、
その予知は100%の的中率を誇ります。
実質的に1日を2度繰り返すのと同義なので、
予知した未来の結果を変えることも可能。
ただし、それをして人助けをした場合、
助けた人物に関する記憶を失うというリスクがある。
記憶を失う大きさは出来事の大きさに比例するらしい。
究極的に「死」から救った場合、その人物に関する記憶はすべて失われてしまう。
ところが、実際には失うのではなく、『封印される』といった表現の方が正しい。
何らかのきっかけで封印が解かれると記憶が戻ることがある。
(ゲーム内では『時が止まっている』という表現がされている。
そのため私は、『時が止まる=封印される』 『時が動き出す=封印が解かれる』
と解釈しました。)
ただし通常の方法(思い出すようなきっかけを与えるなど)では
激しい頭痛(拒絶反応)が邪魔をするため、
記憶が戻ることはまず無いと言った方がいい。
そのため、過去にも夢見で失った記憶が戻ったという事例は存在しない。
では今回、広宇や咲夜、和泉はどうして記憶が戻ったのかという話になるが、
それはまた後ほど考察することにします。
ちなみに、本編で明確な答えは示されていません。
まぁ、ぶっちゃけて言うと投げっぱなしですね……(ぁ


ここからは夢見の能力について色々と考察しながら語っていこうと思います。
長くて読むのが嫌なら、まとめを下の方に書いたので、
そこだけ読んでくれたらいいと思う。

夢見の力が働くのは基本的に『守りたい人物』を対象として、
その人物が何らかの危害を受けるときであり、
常時夢見の力が働く(1日を2度繰り返す)わけではない。
ただし、夢見の予知は自分の一日の行動の範囲内に限定される。
つまり、自分がその日知りえない事件や事故は予知できない可能性が高い。
家→学校の往復で一日が終わった場合、恋人がデパートで事故に遭い、
それを知るのが翌日であったとする。
そうなるともう事故に遭った日は過ぎているので、夢見は発動しないし、
助けることも出来ない。

基本的に『守りたい人物』を対象とすると書いたが、
実はこの辺は結構曖昧だったりするので良く分からない。
もしかしたら、知り合いが危害に遭う場合すべてに発動するのかもしれない。
上記のことからすると、自分の一日の行動の範囲内であること
知り合いが危害に遭うこと、この2つが条件で発動すると考えるべきか?
完全に夢見の能力が覚醒すると、その対象は無限に広がるとのことなので、
最終的には知り合いじゃなくても夢見の力が発動するようになるらしい。
(優先順位は『守りたい気持ちが強い人物』が優先されるのかな?)

夢見の発動対象が何によって決まるのは上記に書いた通りであろう。
だが、場合によっては発動対象だけを救うのではなく、別の誰かを救うことも出来る。
なぜなら、その日自分が行動する範囲で知りうる限りの危害ならば
すべて干渉することが出来るからだ。
例えば、恋人を対象として発動したとしよう。
1回目(夢)で恋人が廊下で転ぶことを知り、
その後今度は階段で誰かが転ぶのを見たとする。
そうすると、2回目(現実)で恋人を助けた後、
階段で転ぶ子も助けることが出来るというわけだ。
しかし、このように助けたい人物が複数存在する
(自分の一日の行動範囲内で複数の人物が危害に遭う)場合、
時間がバラバラならまだしも、同時間内の場合は、
助けられるのは大抵どちらか一人となる。
上記で優先順位と書いたが、例えば、発動対象は恋人であっても、
母親も危険だとする場合などは、どちらを優先するか悩むだろう。
しかし、その場合の判断は自分がするしかなく、悩んでる時間も限られるため、
夢見師は辛い選択を瞬時に求められることになる。

夢見による未来予知のリスクは助けた対象の記憶を失うことであるが、
実際にはもうひとつある。
それは予知できる範囲と時間の狭さから生じる問題である。
対象を危険から救えるのは、その未来を予知したからである。
では助けた後の未来は?となると、それは誰にも分からない。
もし自転車にぶつかるのを防ぐために別の道を通ったら、
今度は車に轢かれてしまったという可能性だってあるのだ。
つまり、変えられるのはあくまで予知した未来であり、
予知していない未来までは変えることが出来ないのである。
彼女を殺人から救った代わりに自分が殺される可能性だってあるだろう。
そうなると記憶を失うなどと言った問題ではなくなってくる。


長くなりましたが結論に行きましょう。
夢見師の未来予知『夢見』とは、自分の一日の行動範囲内の予知、
つまり正確には自分の未来予知であり、他人の未来予知では無い。
そのため、予知できる範囲は狭い。
さらに予知できるのは1年後や10年後のことではないため、
危険から救うチャンスは限られるし、準備期間も短い。
助けたい対象が複数いる場合などは特にこの問題が大きな枷となる。
また、未来を変えたことで新たな不幸に見舞われる可能性もあるため、
必ずしも未来を変えることが良いとは言い切れない。
未来は常に不確定なのである。

といった具合で、夢見の能力についての考察は終わります。
ちょっと曖昧な部分もあるのだが、大体こんな感じで良いと思う。
この考察の結果として、未来予知には様々な限界があるということが分かる。
未来を運命だというのならば、それを変えることは決して良いとは言い切れない。
ましてや、それを一人の人間が決めて良いことなのだろうか?
この辺りを考え始めるとややこしくなるので、それは各人の判断に任せようと思う。
未来予知の力にはリスクもあれば限界もあるということが何を意味するのか?
少なくとも、未来は未来であり、大事なのは今だということを知って欲しい。
今を変えれば未来も変わるのだから……。

at 17:32│Comments(0)TrackBack(0) エロゲーレビュー(仮) 

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