2006年06月14日

メモリーズオフ Bridge

電撃文庫(2002年2月15日)
メモリーズオフ Bridge
著:渡辺陽
定価651円[本体620円+税5%]

時間があったので感想書いちゃいますね。
今までのシリーズとは違って、電撃文庫での発売。
この小説はゲーム本編の補完的な小説ですが、
ファミ通文庫の茶坊さんシリーズにも適応可能です。
ではネタバレ回避のため分けるよ〜。


この小説は『ラジオドラマ版』の裏舞台ということで、
信ではなく、しおにゃん(詩音)を主人公にして描かれています。
ラジオドラマ版ときちんとリンクしているため、
ラジオドラマを聴いた人ならより一層楽しめる内容となっています。
しかし!私はこのラジオドラマを聴いたことがありません(泣)。
理由はただひとつ、お金が無い……。
というかもう入手困難で手に入らないんじゃないかな?
非常に残念です〜……。

さて、小説の内容について。
ぶっちゃけ詩音より、ととの活躍の方が目立つと思います!
キャラの使い方が絶妙ですよね。
後に、ととも詩音と同じ『演技』をすることになるわけですし……。
役者としての演技、普段生活する上での演技、心を偽るための演技……。
この辺りの話ができるのはととしかいませんよね。

智也の虚言癖も絶好調(笑)。
先天性大脳皮質欠乏症候群って何だw
しかも改造手術の副作用の時点で先天性じゃないし。
唯笑も普通に気づけよと。

かおるの心の動きも面白かった。
分かりやす過ぎる反応なのに誰も気づいて無いのでしょうか?(笑)
そして小夜美さんに相談するのはいろいろヤバイw
今回は上手く働きかけてくれましたが、今後が……ねぇ?

詩音と唯笑の関係=彩花と唯笑、としたのは非常に良い。
確かに詩音には彩花の面影がありますからね。
智也も何度間違ったことか(笑)。
(『折鶴』のときはギャグとしか思えなかったが……)。
『フォース』の話が出てくればもっと良かったんですが、
流石にそこまでは描かれませんでしたね。
唯笑に打ち明け→彩花のお墓へという流れは泣いた。
私は唯笑が彩花の話をするシーンは必ず泣いてしまうんですよ……。
それにしても彩花はことあるごとに幽霊として登場するよね(笑)。

信と智也のやり取りも泣ける。
二人ともかっこよすぎ!
真の友情とはこういうものですよね!
#5なんて……(ぁ

『皆がそれぞれ心に持つBridge』
この言葉すごく好きです。
信は叩き壊して渡るそうですが、皆はどうですか?
しっかり前を見て渡ること、それが一番大事ですよ。


全体的に見ると多少表現が微妙なところもありましたが、
ストーリーはとても良くできていたと思います。
何より詩音を主人公にしたのが良かったですね。
次はかおるを主人公にして……無理だったようです_| ̄|○

余談
永眠くんアルティメット(智也専用)に大爆笑。
三倍のパワー、それなんてシャア専用?(笑)
詩音「歳がバレますよ」ってwwwww

次回から茶坊さんシリーズ『メモリーズオフ2nd』の小説へ入ります。
以降、『2nd』→『コンチェルト』→『想君』→『それから』という流れです。
まだまだ掛かりますが、お付き合いいただけると光栄です。
それでは、ごきげんよう!

at 14:14│TrackBack(0) メモオフ小説 

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