2006年06月06日

Gore Screaming Show(ゴア・スクリーミング・ショウ)の感想

唐突ですが、Black Cycより発売(2006年1月20日)の
『Gore Screaming Show(ゴア・スクリーミング・ショウ)』の感想を書いておきます。
なぜ今頃?と言われると、次回作の『EXTRAVAGANZA 〜蟲愛でる少女〜』が
控えてるからというのが理由だったり(ぁ
もう発売から4ヶ月以上経ってるんだけどね……。
え〜っと、ネタバレになるし、陵辱系がダメな人のために分けます。
ちなみに長いので読むのに飽きたらブラウザを閉じましょう(えー


Black cycさんの作品は陵辱メインですが、
私は基本的に大丈夫なタイプです。
とはいえ、ゴアはただの陵辱作品ではありません。
ルートによってはヒロインが臓器を抉り出されて汚物にまみれて死んだりします。
それが良いか悪いかと言えば、私は全然良いと思うよ!(ちょっとマテ!
いや、でも今作はどちらかと言うと『恋愛』に趣を置いていますしね。

しかしそれが完全なハッピーエンドでは無い辺りがBlack cycらしいと言うか(苦笑)。
その点、若干、葵は恵まれてるかもしれませんね。
葵の場合は『今後も貧乏なのは変わらない』というぐらいか?
デスメタル好きということで恵まれてるという可能性も……?(ぁ

ちょうどいいのでこのまま各ヒロインについて。
あかねは比較的リアルな女の子です。
誰かに好かれたいと思うし、助けたいとも思う。
だけどどこまで踏み込んでいいのか、その加減が分からないという感じでしょうか?
恭司のこと貞島のこと、そして葵のこと。
あかねは自分の本心を上手く伝えることが出来ないからトラブルになるんですよね。
他人のことには一生懸命なんだけど、
それが逆に自分を殺してしまっているのではないでしょうか?
過去の事件について触れないようにし、恭司への気持ちも隠し、
葵には必要以上に気を遣う……。
ユカが嫌うのも何となく分かる気がします。
ちょっとしたことでも喜べるという性格は可愛くて好きなんですけどね。
今回の事件で本音というか、秘めてた本心をさらけ出すことになりましたが、
そのお陰で自分の気持ちに素直になることができたので良かったかな?
とりあえず、「は、判子が保護者だからっ!」は名言だと思います(笑)。

葵はユカの影響が少なめでしたが、それは葵がユカとよく似ているからでしょう。
自分を憎み、消えたいと思っている葵は、ユカと同じです。
ユカは望みを叶えてあげたと言っていましたが、それは少し違いますよね。
葵は確かに消えたいと思っていましたが、葵が本当に望んでいたのは幸せです。
どんな小さなことでもいい、喜びを感じることができたなら、それが幸せへと繋がる。
そのことはユカにも分かっていたはずです。
ですが、葵が望んだ幸せの先に恭司がいたからユカはああいう行動に出たと……。
あかねの台詞でもありましたが、本当に消えてしまいたいなら死ねばいいわけです。
ですが、人は生きることの方を強く望みます。
そしてようやく手に入れた自分の幸せ。
恭司は葵にとって生きる希望だったのでしょう。
と、このように葵は全てにおいてユカと似ています。
このことから、葵はユカの鏡写しのような存在だったと言えるではないでしょうか?

右手が(ryの希衣佳ちゃん(ぉ
希衣佳はオナニー少女として人気があり、人気投票を行えば一位になる可能性が
ユカに次いでもっとも高いと思われます。
あの、この作品の人気投票は行わないのでしょうか?
っと、話が逸れそうなのでこの話は置いといて。
希衣佳の場合は、完全に母親が悪いですね。
私は女性の性のことはよく分かりませんが、それを非難するのはおかしいです。
母親がきちんと説明してあげれば良いと思うのですがね……。
しかし希衣佳は素質ありすぎです。
鉄棒オナニーは聞いてて恥ずかしくなったよ(笑)。
そのシーンが無いのは非常に残念ですね。
幼女の鉄棒オナニー(*゚∀゚)=3ハァハァ
あ〜ダメだ、希衣佳についてはまじめな感想が書けない……。
オナニー少女としての印象が強すぎるだもん!(マテ
希衣佳は自分がこういう体質だということに対しての嫌悪感と
隠れて行うことへの罪悪感を抱いていますが、
それは決して恥じるべきことではありません。
今回の事件で希衣佳自身もそれが分かったようです。
でもアレを覚えられてるのは辛いよなぁ……とも思ったり。

真のヒロイン・ユカこと紫。
この作品は8割以上が彼女のためにあると言っても良いと思います。
幼い頃から世界を憎むようになった少女。
求めたものは優しさと愛、そして幸せ。
しかし手に入れたものは非日常へと誘(いざな)う力。
紫については語りだすととんでもなく長い考察になりそうなので、
私の意見はあえて書きません。
自分でプレイしてみて考えてください。
ただ紫については、最近話題の『少女による殺人』についても考えさせられましたね。
相手が憎いから許される?幼い少女の犯罪だから許される?
この作品をプレイしたあなたならどう考えますか?

最後は姫子お姉……さいたま闇子さん。
ごめんね、闇子さんは好きじゃないのであのストーリーはいらなかったです。
できればユカのストーリーに組み込んで欲しかったよ……。
ついでに言えば真白さん怖すぎ((;゚Д゚)ガクガクブルブル
グロより遥かにトラウマになりそうでしたよ。

ヒロインについては以上で終わり。
そういえばこの作品はキャラの名前に色を思わせますが、
そこに意味はあったのでしょうか?
あかね=赤、葵=青、希衣佳=黄色、ユカ(紫)=紫、闇子さん=黒
番外として桃音=桃色?、真白さん=白
これは単なるお遊びということでいいのかな?
なぜか早由海には無いし……。
なので、私はあまり気にしないことにしています。

ここからはHシーンやグロについて。
これ以上は無理というならブラウザを閉じてね〜。

音声のシステムはすごく良かったと思います。
台詞が無いテキストの間も音声があるのは嬉しいですよ。
しかもこれが非常に良く出来ているから素晴らしい!
次回作でも是非このシステムを採用してください!
グロは思ったよりモザイクがかかっていたので、
それほど気持ち悪いとは思いませんでした。
ただCG回覧のときにクリック連打でCGが表示されてしまうのは如何なものかと。
別枠にした方が親切だったのではないでしょうか?
一番恐ろしいと思ったのはやっぱりドリルですかね。
『ドリルは男のロマン』とか言ってる場合じゃないよっ!((;゚Д゚)ガクガクブルブル
Hシーンは尺の短いシーンもあるのでちょっと残念かも。
触手シーンをもっと長くしてくれー!!(オイ

最後に、この物語には大きく分けて2つのテーマがあると思います。
1つは先に述べた『少女による殺人』について。
そしてもう1つは、『自分の中にあるコンプレックスとどう向き合うか』です。
この2つ目がこの作品がもっとも描きたかったことなのではないでしょうか?
主人公もヒロインも、それぞれ何らかのコンプレックス(又は負い目)を抱えており、
非日常の世界を体験しながらそれと向き合い克服していく……。
私はこの作品はそんな物語ではないかな?思いました。

長くなりましたが、これで終わりにします。

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