2006年03月22日

メモそれの感想(True Story編)

じゃあ今日はいのり編及びTrue Storyの感想を。
当然ネタバレです。

「ウソはバレなければウソじゃない」
2ndでほたるが言った言葉ですが、今回はまさにそれでしたね。
いのりがついたウソはバレることなく一蹴の真実となっていた。
けど一蹴を守るためのウソは、逆にいのりを苦しめることになってしまう。
本当の真実を知る者が現れたせいで……。
明かされる二段構成の真実には驚かされました。
プレイヤーには過去の回想で察しがつきますが、一蹴自身は勘違いしたままという
状態なため、いのりの態度とか見てるとやり切れないですよね……。

始まりは天使…そしてあの掃晴娘人形は、形ある天使だったのかもしれません。
2ndのOP『明日天気に...』の歌詞に「天使がくれた季節」という言葉があります。
これも掃晴娘人形を表していると考えてもいいのではないでしょうか?
掃晴娘人形の流される川の名前が『嘉神川』というのも良いですよね。
「嘉」という漢字には、『よろこばしい、めでたい』という意味があります。
ということは『神様のもとへ流れるめでたい川』と考えることができますよね。
依り代となり役目を終えた天使は神様のもとに行くのかもしれません。
登波離橋の由来となった伝説も、この川が神様のもとに続いているとすれば、
犠牲となった二人もきっと祝福されたと思います。
その話を聞いた神様は、再び同じようなことが起きないように、
橋におまじないをかけてくれ、ほたると健のようなカップルが……。
って脱線しすぎだ!これは一つの考察としておきますね。

でだ、今回一蹴はその掃晴娘人形をもう一度拾いました。
この天使だけは、彼女を忘れないためにもずっと側にいて欲しいという願いから。
ずっと側にいることが願いなら、川に流すことはできないということかな?

疑問となるのはトビーの行動です。
私としては彼を悪者にはしたくないので擁護派なんですが、
やってることはヒドイと思う……。
一蹴が幸せでいることが許せないと言っていましたが、
それならいのりを苦しめないで欲しかったです。
なんでファーストコンタクトがいのりなんだよ。
一蹴に直接会って全て話してしまえばいいだろうが!
本当に失うことの辛さを知っている人は、今回みたいなことはしません。
トビーはそれで本当にリナが喜ぶと思っているのか?
結果的に一蹴は自分の罪を思い出し反省しましたが、
他人を不幸にすることも許されない罪だと思います。
トビーも自分のしてきた行動を反省してください……。
ここはサイドストーリーとしてトビー視点の話が欲しいですね。
彼は一体何を考えて行動していたのか。
それが分からないことにはこの物語は完結とは言えません。
again作ってる場合じゃないよ(苦笑)。

『それでも君を想い出すから』この言葉がこのストーリのすべてでした。
話としては上手くまとまっており、伏線の消化も完璧。
トビーのことを除けば非常に完成度は高いと言えるでしょう。
振り回される一蹴という感じがしなくもないですけどね(苦笑)。

想い出になることなく消えてしまう記憶もあるでしょう。
たとえそれがどんなに大事なことだったとしても。
でも完全に消えてしまうわけではなく、脳のどこかには残っているもの。
すべてはきっかけです。今回はそれが悲劇から始まっただけのこと。
本当はもっと自然に想い出すことができたのかもしれません。
いのりもいつかは自分の口から真実を話すつもりだったと思いたいですね。
againでそんな話があるといいなぁ……。

以上で終わります。
何かいろいろ書いてしまいましたが、言いたいことは言えたので満足です(笑)。
あとオマケシナリオが残ってるね。
時間があれば明日にでも予定しています。
ではでは〜。

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